早わかり世界の文学

清水義範
教養書 2008年 筑摩書房
芸術は模倣に始まる ★★★


『パスティーシュ読書術』という副題が示すように、パスティーシュ作家として独自の地位を気づいた著者が、豊富な読書体験をもとに、古今東西の文学を斬る。
構成は若者向け講演の再録プラス書き下ろしエッセイ。『私が決める世界の十大小説』、パスティーシュとパロディの違いなど、気楽に読めて(きっと)ためになるコンテンツ満載。

歴史的に有名な書物も、調べたらパロディから始まっていたりする。真似っこだから価値が低いというものではないのだ、と。
補講『ユーモア文学論』では、ユーモアのもとはタブー(下ネタ)と物真似だと述べている。真似は人間が好む根源的なもののひとつでもあるのだ。

文章の上達法は訓練あるのみ・・・わかりきったことだけど、至言。
ブログの猩獗で、猫も杓子も文章を書くようになった(とことんマヌケなIMEを使ってさ)。
文なんて誰でも書ける。でも上手な文章となると・・・あれ、どんなのがそうなのかわからなくなってきたぞ。これも日々素人文を見、書いているせいか。

高校生のころのわたくしは、世界文学紹介(詳解)みたいな解説本を図書室で漁り、作者や年代背景、あらすじなどを読んでわかったような気になっていた。それで興味を持って実際に読んだものもあるにはあるが、ごく少数。
いまだにこんな本に目が留まるのは、宿業かな。

日本文学についてはほとんど手に取った記憶がない。

たくさん読書しているといっても、目先の娯楽になるものばかりで、名作とは縁がなかったなあ。今後老眼が進むだろうに、対峙する気力などわくものか。
昨今は『カラマーゾフの兄弟』や『失われた時を求めて』などの超大作が中高年の間でブームと聞くが、流行りものに飛びつくのも恥ずかしいものだし・・・。
2008年04月17日 18:23 by 蕪  ※(0)  虎(0)  随想・評論
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